- 辞める意思を伝えても、説得されて辞められない
- 「大変なのはみんな一緒」って言われると辞めにくい
- 「あなたがいないと困る」って言われると、つい踏みとどまってしまう
辞めたいと伝えたハズなのに、説得されて辞めることができない人って多いんです。
退職させまいとする相手の話をしっかりと聞いてしまい、その時は納得した気になって、退職するのをやめたものの、いざ帰宅してみると丸め込まれただけということに気付く…そんな経験ありませんか?
会話の中で相手が”あるフレーズ”を使ったら、それは絶対に嘘です。そんなことを言う人がいる職場にいてはいけません。
この記事では、”あるフレーズ”がどれだけ危険なものなのかを丁寧に解説しますので、もしも言われたら必ずその職場から逃げましょう!
信じてはいけない!「あなたのために言っている」
「あなたのために言っている」というのは、あなたを会社に引き留めるために、たくさんのこと(主に説得)を伝えた後に言われることが多いです。
しかし、このフレーズを言った以上、それまであなたが言われたことは、すべて“あなたのために言っていたわけではない”という真逆の意味になります。ひとつずつ解説していきましょう。
あなたが辞めると何が起こるのかを考える
まず、相手(仮に上司としましょう)は、なぜあなたのことを引き留めようとするのでしょう。それは、あなたが辞めた後、会社で何が起こるのかを考えるとわかりやすいです。
1.人手不足になる
1番端的な理由はこれでしょう。人が辞めると人が減る。人が減るとその分、残った従業員たちの仕事が大変になります。
2.ベテランが抜けて生産性が下がる
あなたが勤続数年のベテランだった場合、そのスキルや生産性のお陰で業務が滞りなくまわっていた可能性があります。辞められてしまっては、業務がまわらなくなりお客に迷惑がかかります。
3.今まで教育した時間とお金が無駄になる
あなたが勤続数ヶ月の新人だった場合、右も左も分からないあなたを教育した人の時間、研修費などの費用などがすべて水の泡になり、会社にとって損失となります。
4.退職者が出たことで課題が増える
退職者が多い職場では、その部門を管轄する人の責任が問われることがあり、組織や会社全体の課題となります。”退職率○%が目標”のような指標が掲げられ、組織を管轄する人のやることが、また1つ増えたりします。
5.新たな採用コストがかかる
求人媒体に広告を載せたり、採用担当の人件費や場合によっては会場使用料などがかかることもあり、会社にとって経費負担が増えます。
6.社内の人間関係の構図が変わる
人が減るとバランスが崩れます。一見うまくいっているように見えて、実はギリギリの人間関係の場合も多々あります。
あなたが退職することで均衡が崩れ、職場がギスギスして従業員同士の空気が悪くなるかもしれません。
あなたのためには言っていない
- 人が減って大変なのは職場に残った従業員たち
- 業務がまわらなくなり迷惑なのはお客
- 研修費などの費用がすべて水の泡になるのは会社
- 退職に対する課題が増えるのは組織を管轄する人
- 採用コストなどの経費負担が増えるのは会社
- 人間関係の均衡が崩れギスギスするのは職場に残った従業員たち
上司は「あなたのために言っている」と言いました。しかし、あなたが辞めたことによる影響は上記に挙げたものです。この中に、あなたは入っていますか?入っていないですよね。
上司はあなたのために言っているのではありません。
- 残った従業員たち
- お客
- 会社
- 組織を管轄する人(上司本人)
あなた”以外”の人のために、あなたを引き留めているのです。
その根拠はなんですか?
「こんなことで辞めていては逃げ癖がつく」「他の会社じゃ通用しない」などと言ってくる人もいますが、聞く必要はありません。
上司は、何を根拠に言っているのでしょう。
あなたは、今の職場の人間関係や労働環境が合わないから、辞めると言っているだけです。他の職場でどうなるかなんて、誰にもわかりません。
“逃げ癖がつく””通用しない”というのは、ただ不安を煽って脅しているに過ぎません。
私も言われたことがあります。
辞めた後のことにまで言及するなんて、大きなお世話ですよね
あなたの良心につけ込んでいる
「あなたのために言っている」というフレーズの危険性を説明しましょう。
言葉の意味をそのまま受け取れば、あなたのためを思って伝えてくれている優しさに他なりません。その優しさを無下にして辞めるのは心苦しい。まさに良心の呵責というやつです。
そこをつけ込まれているのです。
「あなたのために言っている」というフレーズは、優しさから出るものではありません。良心の呵責に訴えかけ、自分の意のままに相手をコントロールしようとする人が使うフレーズです。
考えてみてください。本当にあなたのためを思っているなら、
あなたの意思を尊重して、退職させてくれると思いませんか?
まとめ
仕事を辞める意思を伝えるのも、説得されて退職を踏みとどまるのも、自分の意思を曲げずに退職するのも、あなたの意思でのみ決めることができます。
人に何を言われようと、自分の生きたいように生きてください。自分で決めたことなら、後悔することなどありません。
この記事が、あなたの退職の一助になれたら幸いです。